日本の肺癌死亡数は、1955年以降、男女とも一貫して増加している。男性では1993年に肺癌死亡数が胃癌死亡数を上回り肺癌が癌死亡数の第1位になった(図1)。女性でも肺癌は胃癌、大腸癌に続き癌死亡数の3位である。1997年の悪性新生物(癌)による死亡を、部位別に見てみると男性では肺癌が癌死亡の21.4%、女性では12.3%となっている , 。今後も肺癌死亡率は増加し続けると考えられており肺癌治療法の進歩は不可欠であると考えられる。
肺癌は非小細胞肺癌(non-small cell lung cancer : NSCLC)と小細胞肺癌(small cell lung cancer : SCLC)の2つに大きく分けられ、NSCLCが80%以上 、SCLCが15%〜20%をしめている 。NSCLCはさらに扁平上皮癌、腺癌、大細胞癌に分類される。肺癌治療はNSCLCとSCLCで大きく方針が異なる。本稿ではそれぞれについて化学療法を中心とした治療成績を述べる。
図1
