

| 第9号 | 平成17年5月1日発行 |
特集H 緩和ケアチームの活動について |
当院には「緩和ケア病棟」や「ホスピス」は設けられていません。病棟・外来では急性疾患や術後のケアに追われ、患者さんのそばに座ってじっくり話に耳を傾けることは難しいかもしれません。しかし、環境的に困難であっても一般病院だからできる緩和ケアを少しずつ実践していこうと努力しています。今回は当院における「緩和ケアチーム」の活動を報告します。
「緩和ケア」とは
治癒を目的とした治療が困難になった疾患をもつ患者さんとご家族に対して行われる積極的な全人的ケアであり、そのケアは身体的な苦痛の援助のみならず、精神的な問題、社会的な問題、それにスピリチュアルな問題に対するケアです。また世界保健機関(WHO)の定義では、緩和ケアはがん治療の早い時期から提供されるべきであると述べています。

「緩和ケアチーム」とは
二〇〇四年四月「緩和ケアチーム」が編成されました。チーム員の職種による構成は、医師(呼吸器腫瘍内科、麻酔科、放射線科、精神神経科)、薬剤師、栄養士、精神保健福祉士、臨床心理士、看護師による十一名の「支援・指導チーム」と各病棟・外来の医師、看護師から構成されている五つの「緩和ケアグループ」から組織されており、国立がんセンターの緩和ケア医をして「うらやましい程の陣容」と評されています。
「緩和ケアグループ」から「支援・指導チーム」に検討を依頼された患者さんの問題(具体的には、痛み、呼吸困難、むくみ、吐き気、イライラ感、不眠、経済的な心配など)に対して、チーム員がお互いに援助方法を出し合います。二〇〇五年二月までに十九名の患者さんについて検討会を実施しました。はじめに患者さんに何が起こっているのか、必要なことは何かを明らかにします。そして、何をすべきか、自分に何が求められているのかをそれぞれが考えます。その結果、問題解決に向けた計画や行動を主治医、看護師が持ち帰り各所属で話し合って実施しています。実施しながら再び検討を重ねるといった過程を繰り返しています。
多職種によるチームで医療・ケアに取り組むということは、個人や一つの職種では見えなかった問題が見え、複雑な問題の全体像をつかむことが出来るという利点があります。患者さん・家族の方が抱えられているいくつかの問題に対して、一つでも解決できるよう、主治医、看護師と一緒になって取り組んでいます。「緩和ケアチーム」に相談を希望される方は、主治医、看護師に遠慮なく、気軽にお申し出ください。
|
1 |
岐阜市民病院長 冨田栄一 | |
|
2 |
消化器外科部長 大下 裕夫 | |
|
3 |
病院事務局医事室 | |
|
4 |
緩和ケアチーム 澤 祥幸/小松 博子 |
|
|
5 |
看護師 久野 知子 | |
| 6 | 集中治療室看護師 |
|
| 7 | 放射線治療医 飯田 高嘉 | |
| 8 | 薬剤部 |
|
| 9 | 編集後記 | 岐阜市民病院広報委員会編集部 |