第11号 平成18年5月1日発行

精神神経科とデイケアセンターの紹介

精神神経科部長  本間 博行

はじめに
 新聞やマスコミで毎日のように、幼児虐待や不登校、若い女性に見られる拒食症や過食症、働き盛りにとってのうつ病や自殺者の増加など報道されています。現代ほど心の問題が社会的にとりざたされたことは、今までになかったように思います。
そして、心の健康を長く保つことは、昔ほど簡単なことではなくなってきたと思います。家庭や学校あるいは職場のなかで、人との関係などのために思うようにいかなくなったときに、人は「不適応」とか「病」と呼ばれる状態になります。このように心の問題や病は人が社会のなかで生活していく限り、誰にでも生じうるものであり、一般的なものであることを理解することが大切と思います。そして、心の問題の治療のためには、病や症状は意味をもっており、それを理解していこうとすることが必要だと思います。
精神科の受診には不安や抵抗感が生じやすいと思います。私たちは今まで述べましたような姿勢で治療や看護にあたっています。できるだけ楽な気持ちで受診していただけたらと思います。当科では外来、デイケア、入院治療に取り組んでいますが、外来部門である外来診療とデイケアについてご紹介します。

外来診療
 外来は西病棟の1階にあります。初診や再診の手続きなどの受付は、すべて外来窓口で行っています。スタッフは医師5人、看護師3人、臨床心理士1人です。特徴としては、統合失調症、うつ状態や神経症状態、救急的な対応を必要とする患者さんなど多彩な状態の患者さんが受診されています。この数年、外来患者さんは増加しており、待ち時間が長くなるという状態が生じました。このために、2年前から初診だけを担当できるように診療体制を変更しました。初診患者さんに比較的ゆっくりと時間をとって診察に当たることが可能になったと思います。再診は予約診療を取り入れていますが、待ち時間の短縮化はまだあまり改善しておらず、ご理解のほどお願い申し上げます。通院治療では期間が長期的となり、医療費が負担となることも生じます。このために、費用の一部を公費で負担する制度が設けられていますので、ご利用を希望される方は申し出てください。

デイケアセンター デイケアセンターのホール
 デイケアは、昼間の一定時間を過ごし、種々のプログラムを通じて、病状の安定化、生活リズムの改善、対人関係の学習、社会適応能力の向上などを図ることを目的とした外来治療のひとつです。当デイケアでは、患者さんの心がくつろぎ、安心しておられる場、心のオアシスとなるような場を提供できるように心がけています。場所は西病棟の1階で、精神科外来の隣に位置しています。医師や看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士、外来講師など多職種のスタッフが協力して取り組んでいることが、デイケアの大きな特徴です。また、比較的若い年齢層の方が多いことが当デイケアの特色となっています。現在、1日の参加者数は30〜35人となっています。図は週間プログラムです。スポーツや調理、陶芸、茶道、パソコンなど多彩なプログラムに取り組んでいます。また、スタッフによる個人面接を必要に応じて行っています。患者さんにとって、より良い意味をもてる場となるように努力していきたいと思います。

  デイケアセンターの調理室

  デイケアセンターの教養室


デイケアセンターのパソコン室

デイケアスタッフから
医師、看護師、精神保健福祉士、臨床心理技術者、作業療法士・・・、様々な職種のスタッフがデイケアの運営に関わっていますが、医師を中心にしたコメディカルスタッフと称して、実は職種による関わり方に、大きな違いはありません。そればかりか、病院では、白衣を着ているものだと思いますが、ここデイケアでは、スタッフも患者さんと同様、日常よく着る服装をしていて、場合によっては利用者の方とスタッフの区別すらつきにくかったりします。そんな中で、プログラムなどを通じ、集団活動を利用し、時には個人的な相談や援助を目的に、それぞれの立場で患者さんの社会生活を支えるための関わりをしています。

        


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-----目次一覧------

1

就任2年目を迎えて

岐阜市民病院長 冨田 栄一

2

地域がん診療拠点病院としての取り組み

地域がん診療拠点病院推進委員長

        大下 裕夫

3

リハビリテーション科の紹介

リハビリテーション科部長  高津 敏郎

4

精神神経科とデイケアセンターの紹介

精神神経科部長 本間 博行

5

後期研修医(レジデント)が働いています

研修管理委員会委員長 鷹尾 明
6

病院ホームページの紹介

ホームページ部会 澤 祥幸
8

編集後記

岐阜市民病院広報委員会編集部