左上葉切除肺の気管支展開写真
左上葉切除術+R2リンパ節郭清を実施した.左上区枝内側に不整な白色調腫瘍が浸潤しているが,壁外への腫瘤形成はさほど顕著ではない.所属リンパ節は黒色化している.術後病理検索によりpT1N1M0と診断された.
術後胸部X線
コメント:本例のようなroentogenologic occult lung cancerは重喫煙者の扁平上皮癌で時に見られる.内視鏡的には,ポリープや腫瘤を形成しない粘膜浸潤型が多い.胸部X線写真で発見できないため,現在重喫煙者の肺癌高危険群(1日の喫煙本数x喫煙年数が600以上)に対して,3日間連続喀痰細胞診検査が併用されている.腫瘍マーカーは,腫瘍の容積が比較的小さいこともあり,正常範囲にとどまることも多い.本例も,CEA,SCC,cyfra等腫瘍マーカーは正常であった.